経理の勉強法

先日、公認会計士の梅澤真由美さんが書いた「経理の勉強法」という書籍を読みました。

キャリアアップのためのメニューが様々記載されており、改めて経理業務は面白い仕事であるし、ライフワークバランスのとりやすい仕事でもあり、また、経理は最もつぶしがきく仕事であると気づかされました。

私がこの業界に入る前は、経理は「伝票屋」等のイメージしかなく、どちらかと暗い部署だと感じていて、やっぱり「会社の花形は営業でしょう」と思っていました。

ところが、経理業務は経営管理というように、正に「経営」そのものということができます。お金を動かして利益を得るのが経営活動の柱だといえますので、経理部長が経営に関わるのと同じように経理部員は誰もが経営の数字に関りを持つことができ、通常は経営陣しか見れない決算書等を見ることもできます。

会社が順調かどうかも他の社員よりも早く情報を知ることができ、例えば売掛金が滞留してくると、黒字倒産のリスク等も察知することができます。

また、経理は早く知ることができるだけではなく、深く知ることができます。なぜ、そのようになったのか。その背景や今後の動きも合わせて情報が入ってくるからです。

実際に、会社が不振になると経理部門から退職者が出るケースを見かけます。そのため、経理の退職者が増えたら、その会社は要注意という話もあるほどです。

経理の立場を利用して会社経営に触れられるという特権を充分に活かしてキャリアアップを目指していければいいと思います。