税金は社会の会費といわれるように、国民が租税の役割や申告納税制度の意義、納税者の権利・義務を正しく理解し、社会の構成員として、社会のあり方を主体的に考えることは、納税に対する納得感の醸成と民主国家の維持・発展にとって重要です。
健全な納税者意識を養うことを目的として、租税教育が行われていますが、単発の講義ではなく継続的に教育を行っていくことが重要であると思われます。
実のところ、私が大学を卒業するときは、社会の仕組みの最も基本的なことである、「税金はいつどのように払わなければならないのか」「どのような仕組みで所得税額は決まるのか」「社会保険料と税金とは何が違うのか」といったごくごく基本的なことも理解せずに社会に飛び出しました。
これは、納税者と接している中で、現状もあまり変わらない印象を受けます。
民主主義社会の基盤を支えるうえで最も理解しておかなければならない基礎知識である租税について、いわば読み書きそろばんと同じように租税教育を行っていくことが重要であると思います。
ところで、あなたは昨年いくらの税金を納めましたか?