原発の安全神話

東日本大震災から10年が過ぎました。今振り返ってみても、一番衝撃だったのは津波もそうですが、やはり原発事故でした。

原発は安全だという電力会社の安全神話はもろくも崩れた瞬間でした。暴走する炉心をなんとか制止しようと総動員された手段は、ハイテクとは程遠いローテクのオンパレード。すなわち、地上からの放水、そして自衛隊ヘリからの空中放水も試みられました。

また、海へ流れ出る汚染水を止めるために投入されたのは、おがくず、新聞紙そしておむつに使う樹脂だったそうです。

そして、しまいには流出し続ける汚染水の経路を調べるために乳白色の入浴剤も投入されたとのことです。

原発は、運転時には毎日東京ドーム約6杯分の水を必要とすること、そして、配管は全長170㎞にも及ぶ「配管のお化け」と呼ばれていること等、知らないことばかりでした。

巨大な原発に対して、非常時には人間は手も足も出ない代物になってしまいます。

非常時にコントロールできないものは利用を控えるべきだと思います。

 

 

 

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